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サッカー・ワールドカップ
開催中のサッカー・ワールドカップは、ベスト8が出揃った。
日本中を興奮の坩堝に巻き込んだ「サムライ ブルー」の夏は終わったが、全てはコロンビア戦勝利から始まった。
本番2か月前の監督交代、親善試合での連敗など、当初チームへの期待は大きいものではなかった。
それが初戦の勝利により、俄然予選リーグ突破、更には初のベストエイトへと、日本中が湧きたった。
3日早朝のベルギー戦では、私はリアルタイムで「サムライ ブルー」の躍動を見守った。
相手に押され通しだった前半に対し、後半は日本の動きも良くなってきた。
そして原口、乾の世界レベルのシュートに興奮した。
しかし後半20分以降は、立て続けに得点を許し、悪夢のロスタイムを迎えた。
この手に掴みかけたベスト8が、スルリと逃げていった瞬間だった。
この結果は、勝利への執念の差だろう。49分、「延長だ・・・」と一瞬気を抜いた日本に対し、全力疾走でゴールを目指したベルギー。
僅か20分間ほどだったが、私は「日本がブラジルとベスト4を賭けて対戦する」という夢を見させてもらった。
夢は叶わなかったが、日本はここまで来た。
日本が優勝を賭けて王者ブラジルと対戦する日も、決して遠い先ではないと信じたい。