生活の変化
父が殆ど寝たきりになり、私の生活は少し変わった。
朝起きて、両親世帯のダイニングのエアコンをつけ、朝食の果物や卵を冷蔵庫から出しておく。
出勤時、朝食中の両親に言葉をかける。
会社から帰宅後、かみさんとともに両親の夕食準備、食後の片づけ。
父は就寝、母は暫らくテレビを見るともなく見ている。
そして私は風呂に入り、我々の夕食が始まる。
8時過ぎ、ほろ酔い機嫌の私は、母の居室へ下りて行き、彼女の就寝を促す。
母が布団に入ったことを確認して、ようやく私の時間が訪れる。
かみさんの入浴中には30分ばかりライブの練習。
10時を過ぎると、もう眠くなってきて、私も就寝。
今年からこんな毎日が続いている。
今日は休日。久しぶりにかみさんと静岡市美術館へ「ロイヤル・アカデミー展」を見に行った。
カンスタブル「水門を通る船」
英国ロイヤルアカデミー美術館のコレクション約100点の展示で、私の好きなジョン・カンスタブルやラファエル前派の作品を鑑賞することができた。
近隣の松坂屋で、昼食のパンや夕食の材料などを購入し帰宅。
両親の昼食を用意して、再び外出。
エンチョーで父の部屋の網戸の修復材料を購入した。
帰宅後、少し遅い昼食。
夕方かみさんは久しぶりにジムで汗を流した。溜まっていたストレスは少しは解消できただろう。
私は一人で何もすることが無い母(認知症)のために、買ってきた簡単なクイズブックを一緒に解いてやったりして、母と共に過ごした。
夕食も同じようなパターンで両親に先に食べてもらい、その後私たちのまったり時間を過ごした。
同じ屋根の下だが全く別々の生活をしてきた両親と私たちだったが、これからは両親のためにかなりの時間を使わなければならない。そういう時期が来たということだ。
去年の12月以来、心の休まる日のない私だが、かみさんと共に過ごす夕食と晩酌が、私の安らぎ、心の拠りどころだ。
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